ていいちOTP

11_ ワゴンR (青メタ) 
 11_ワゴンR(ブルーメタ)……Vitzに乗ってから8年経ち14万㎞を越えた頃、ワゴンRの新型がデビューしました。H20,09のことです。Vitzの調子が良かったので未だ乗り換える気がありませんでしたが、年金暮らしになって春毎の自動車税と車検時の重量税が勿体なく感じていました。
 ある日、遊び半分で妻とデビューしたばかりのワゴンRスティングレーを試乗しました。傍に寄ると、その大きさに驚きました。思ったよりも背が高いのです。乗り込んでまた驚きました。広々しています。室内は天井が高く座面も高いのでとても余裕が感じられたからです。室内の幅はVitzよりも約10cm狭い筈ですが感覚的には全然狭くなかったのです。
 走り出して見てまた驚きました。静かです。路面からの振動音が殆ど感じられません。エンジン音も小さいだけでなく滑らかで心地よいフィーリングです。そしてフロア中央の凸が気にならないほど低いのです。そしてなんと後席は真っ平らです。スティングレーでグレードの高い車だったのかも知れませんが、すごい軽自動車が出たものだと感心しました。

 複数の販売店を訪れ、結果的に購入したのはスティングレーでなくワゴンRのFX limitedです。スズキ新潟販売の店で展示されていた中古車です。走行は2,000㎞ 余り、試乗車として使っていた車です。8ヶ月中古でした。名義変更を自分でやり手数料を差し引いて貰いましたが、手続きの際の書類を見ると村上の店で試乗車にしていた車のようでした。通常は中古車でもいろいろな諸費用を重ねるのですが、これを購入するとき掲示してあった数字で全部込みにして貰いました。

 ワゴンRが気に入った理由はもう一つあります。実はこれが要の理由です。その頃10年程使用していた我が家の軽自動車にはどうしても気に入らないことがありました。それは運転席とペダルの位置関係です。運転席をスライドさせて前後の位置を決めるときブレーキを素早くきちんと踏める位置に調整するのが必須です。すると自然にアクセルペダルも踏みやすい位置にならなければいけません。人によって足の長さが違ったり好みがあったりするので僅かに違ってくる場合も考えられますが基本的にはそうです。ブレーキを踏む時は少し足を持ち上げて踏み込みますからブレーキペダルがアクセルペダルよりも手前に位置していなければいけません。

 我が家の軽自動車はブレーキペダルとアクセルが殆ど同じ位置にあります。しかもアクセルペダルの戻りバネが軽いので、ブレーキペダルを基準に座席を調節するとアクセルペダルを踏み過ぎになります。そのため常に爪先を手前に引いていなければいけません。気を緩めると自然にアクセルを踏んだ状態になります。その為仕方なく座席を一段うしろへ下げるのです。するとブレーキの効き始めが遅れます。この不具合を緩和する為にアクセルワイヤーをリンケージから外れない範囲で遊びを大きくして使っています。この件をダイハツの本社へメールで伝えました。(我が家の軽自動車はまる14年昔のクルマですから、現在のダイハツ車を判断する材料としては不適切な情報です)学生時代にダイハツの三輪トラックを運転して建設資材などを運搬するアルバイトをしていましたので私にとってダイハツは親しみのあるメーカーです。因みにダイハツは大阪発動機という昔の社名の大と発です。

上記のような点がワゴンRでは全く問題が無いのです。ワゴンRは背面を十分に立てることができます。私も若い頃は運転席の背面を寝かせ気味にして運転していたものです。格好というよりも背面を寝かせる方がリラックスして運転できるからです。背面を立てると体が前に倒れないよう背筋を緊張させる必要があるからです。しかしムーヴの項でも書きましたが、ある時関連の本に『運転するときにも人間が歩く時のように脊柱が腰骨から真っすぐに立っているのが腰に負担が掛らず腰痛を起こし難い』という記事を見付けて納得し、それ以後もっとも背面が立った状態にして運転しています。

 ワゴンRでは危うく大きな失敗に繋がる経験をしました。購入して5ヶ月ほどしたころ廉く車検ができることを売りにしているチェーン店でオイル交換キャンペーンがあり依頼しました。帰ってオイルレベルゲージを抜いてみるとアッパーレベルの少し下です。足りないと思って手持ちのオイルを少し足しました。そのあと、マニュアルを確認するとアッパーの位置を間違えていたことに気付きました。
 エンジンオイル過多はアッパーレベルに足りないよりもいけないのでドレンボルトを緩め慎重に僅かずつオイルを排出して締め直しました。このときドレンパッキンを交換していないので少し強めに締めるためレンチに力を掛けました。その後、エンジン下部の写真を幾枚か撮ってディスプレイで眺めているとオイルパンの質感が違うのに気付きました。そういえば黒い塗装がなく白い。アッと気付きました。これはアルミ製だ!アルミといっても合金ですが鉄製と違いボルトのネジ溝が軟らかいのです。締め付けトルクを加減する必要があったのです。迂闊でした。昔ネジ溝をナメた経験があるので心配になってディーラーやメーカーに問い合せました。すると先代のエンジンから放熱性の良いアルミ製のオイルパンを使っているとのこと、更に今の代からボルトを長くしているので規定の締め付けトルクを守れば十分に耐えられるので心配ないとメールが届きました。

 しかし通常のオイル交換くらいではトルクレンチを使わず手応えで判断します。ボルトを締めるとき僅かでもナメルと手応えで分りますので締めた時の感触をできるだけ思い出そうとしました。恐らく大丈夫…。オイルドレンボルトの純正パッキンは薄いアルミです。しかしディーラーでもオイル交換の際に毎回交換するとは限りません。すると徐々にトルク限界の幅が小さくなります。(トルク限界という整備用語があるかどうか分りませんが《これ以上締めるとネジ溝が潰れるというトルクという意味で使っています)それが心配になり私は非金属のドレンパッキンをネットで購入しました。50個のセットでとても廉かったです。そんな数を必要としませんが数が少なくても価格にあまり違いが無かったので妥協しました。アスベストの問題が顕在化する前はこうしたガスケット類もアスベストで強化されていましたが、現在のパッキンはノンアスベストです。その為、何度も締め付けると圧壊すると注意書きがありました。

 その後のオイル交換の際ドレンボルトを緩めようとした時、非常に大きなトルクを掛けないと弛みませんでした。ナメたのではないかと心配になる程でした。締めた時の手応えを幾度も思い出して、大丈夫だと思っていましたが万一のこともあります。パッキンがまだアルミだったので経時により金属同士の膠着も考えられます。ボルトを外しオイルを排出したあと恐るおそるオイルパン側の雌ネジを指で撫でてみました。問題ないようでした。パッキンを交換して締めました。強いトルクを掛ける寸前まで締めました。

 2011/8/26 この車の最初の車検を終えました。走行距離 27,000キロ前後ですから、それらしい整備をする必要はありませんでした。…きちんと整備記録表通りに点検をしました。大きな作業はLLC交換、後輪のドラムを開けてブレーキフルードの滲みを点検、シューが削られた粉を掃除です。またブレーキフルードの交換はショップに依頼しました。
 通常はラインに入る前に車検場の向かいにあるライト光軸調整専門?ショップで光軸を確認調整しますが今回はいきなりラインへ入りました。結果的には全部 OK でしたがプロの人たちは“時間”がもったいないですから万一を考えて予め調整するようです。ブレーキ液と冷却水は車検ごとにやっておいた方がけじめがつきます。

 2013/5、走行距離が35,000㎞余りになりました。ワゴンR(白)を購入してから白で遠路を走ることも多くなり青メタの距離が伸びなくなりました。本当は「こんな筈じゃなかった」という思いですが、仕方がありません。2台あれば2人で自由に利用できるのですから。…で、そろそろプラグを交換したくなりました。なにしろクルマを買った直後から用意してあるプラグです。(クルマの指定時期は40,000キロですがDENSOのサイトでは35,000~40,000になっています。

 このワゴンRはプラグの上にエアクリーナーがあります。エアクリーナーボックスを取り外せば、あとは経験がありますので心配ありませんでした。初めての作業をする場合はスズキさんでマニュアルの該当部分をコピーしてもらうのですが、今回はネットでプラグ交換のサイトを見ていましたので大丈夫だと思いました。それがちょっとした間違いになりました。苦労した末?何とかやり終えました。その後、エアクリーナのエレメントも交換しました。やはり効果が実感できました。クルマが軽く走るようになりました。

 H25(13),08,27 初度登録から5年目の車検を受けました。私が使うようになって4年2ヶ月の車検ですが、買ったとき想像したよりも距離が伸びていません。しかし一応2年ごとの節目として次のことを済ませました。
1)ドラムを外してライニングの削りカスを掃除し、ブレーキフルードの滲みなどないことを確認
2)クーラントの交換
3)下回りの洗浄と黒ニス塗装
4)(スズキさんに依頼して)ブレーキオイルの交換
5)妻に手伝ってもらい各ライト類が切れていないことを確認
 ライトの光軸は先回の車検と同様、事前の調整なしでOKになりました。最近のクルマは、“普通に”使っていれば光軸が狂ったりしないのでしょうか。

 いつものことですが、車検場で事前に書類を書くとき、どうしても緊張してしまい“文字”が金釘流になってしまいます。ところが検査ラインに並ぶと妙に落ち着くのです。我ながら不思議です。ユーザー車検をやりだして30年近くですが、軽の車検場を初めて撮影してきました。(新潟主管事務所です)ほんの数枚ですが、よかったら左のボタンからご覧ください。


 H26(14)年4月オートマチックオイルを交換しました。MOVEを使っていた時、8万キロの頃〈オートRズ〉で依頼しました。しかし今回はスズキさんに依頼しました。オートマッチクオイルはメーカーがオートマを設計するところから独自のオイルを使用しているので純正がベストだと言います。
 現在のオイルの品質を思えば純正でなくても殆ど変わらないというのが本当でしょう。でも純正がベストだというのも本当でしょう。今回1速から2速へ切り替わるときに軽いショックが出ていました。それでオイル交換を考えました。
 クルマによっては『オートマのオイルなど廃車まで交換しなくてもいい』という考えもあります。でも軽自動車の場合はエンジンもミッションも普通車よりも過酷な環境です。
 スズキさんでは下抜きで3回繰り返したそうです。(オートマッチクオイルは構造的にドレン1回では半分ほどしか抜けません。過去にDIYで経験があります。オイル経路の途中に機器を割り込ませて一気に全量交換する手法もありますが、どちらでも拘りません)…気に入っている車で大事にしたいので交換したのですが結果的には正解でした。変速ショックが殆どなくなり走行感が変わりました。走行距離4万余りで、交換時期が早いかも知れませんが、やはり交換すると良いものです。費用は掛かりますが最近はガソリンが高くなっていますから相対的に廉く感じられます。

 交換で思い出しました。以前使っていたスプリンターとヴィッツで9万キロ辺りで燃料フィルターを交換していました。メーカーに直接尋ねたことがあります。回答は『燃料フィルターは最後の最後に交換を考えるもので、それ以外の点検修理で不具合を改善すべきです』というものでした。
 不具合がある場合はおそらくその通りでしょう。しかし8~9万キロで燃料フィルターを交換してみると“明らかに走りが軽く”なりました。燃料フィルター交換はお勧めです。でも車検整備でも顧客の依頼がなければやらないと思います。


11_ ワゴンR (青メタ) 

space

inserted by FC2 system