こんなに正常性バイアスが強くてもいいのだろうかと…。
 ガンのため前立腺全摘のあと5年目の通院日が近付いてきても殆ど何も心配していませんでした。手術後3年目くらいまでは通院日が近付いてくると気持ちが落ち着きませんでした。しかし手術をして頂いた先生の「もうここまでくれば、余程のことが無ければPSA値が上がることはないですよ」との言葉に力を得ていました。

 通院当日は早めに家を出て、病院へは7:30頃に到着しました。自動受付機は8:00から稼働ですから3機ある受付機に並びました。30分ほど持参した小川糸さんのエッセイを読んでいました。8:00になり自動改札に診察券を入れ“今日の診察予定”が印刷された用紙が出てきます。そしてもう何度も経験した病院内のルートを辿り採尿と採血を待ちます。採尿・採血が終わり診察の受付窓口で健康保険証を提示しました。新しいものになったのでコピーをするとのこと。
 
 この日は早く私の番号が表示されました。いつものように先生とお話し、PSAは0.008未満で問題有りませんでした。次回は来年の3月中旬ということになりました。5年経つので通院は無くなるか或いは1年毎になるかもと思っていましたが6カ月後の通院ということになりました。まぁ半年に1度のことですから、先生の顔を見に来るのも悪くないと思いました。
 この日は比較的早く診察が済み一階の自動支払機で清算を済ませました。5年が過ぎ次回は5年半ですから益々正常性バイアスに巻かれるかも知れません。でもそれはとても幸せなことに違いありません。

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16 手術後5年~

ていいちOTP

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