ていいちOTP

  橋本徹さんはすっかり“時の人”になっていますね。今までも何かと物議を醸してきました。今回の慰安婦に関する発言が論議を呼んでいます。慰安婦という言葉を初めて聞いたのは子供の頃です。まだ戦後間もないころです。70年近い過去のことです。
 橋本さんの発言を否定的に報じるメディアばかりですが男性にとっては橋本さんの発言の趣旨(最初から最後まで聞けば)を間違ったこと(道徳と離れて)とは“感じない”と思います。不正義でも事実として…。
 ただ立場をわきまえないと国際的には日本が不利益になる危険があります。それに女性にとっては理解できないばかりか見過ごせず許せない発言に違いありません。ただ『女性蔑視』とはかなり違うと思うのですが女性の心にはストンと落ちないでしょう。
 先日もテレビで矢面に立っていましたが、彼のもの怖じせず理路整然とした受け答えを聞いていると凄い人だと(話の中身でなく、人柄を)思いました。なにかやりそうだと思わせる人です。政治家が四方八方に気をつかって前に進まない現状が歯痒い人に支持されるでしょう。しかし危険な人でもあります。
 敵も味方も作りながら、どんどん前に進んでいく政治家と、八方に気遣いながらこれといった施策を打ち出せない政治家と……。私たちは両方のいいとこどりを期待しますが幻想だと思います。そんな政治家はいないでしょう。ではどちらがいいのでしょう?

(2013/05/20 )
  先日NHKのテレビで〈エデンの東〉をオンエアしていました。もう50年以上も昔に作られた映画です。中学生になったばかりの時に映画館で観ました。ただジェームス・ディーンが出演する映画というだけで評判したが今回改めて観ると深く重いテーマで感銘を受けました。おそらく私の信条がいい意味でも悪い意味でも変遷して簡単に善悪のレッテルを張らずに考えるようになったからでしょう。キリスト教の教義?に絡めて『許し』や『愛』がどうあるべきかを突き詰めて描いています。
 最後にジェームス・ディーン演じるキャルと父親が和解するあたりは唐突に過ぎて違和感がありますが、父親が聖書に忠実な、敬虔な信仰を持っていることと、亡くなったと聞かされていた母親が近隣の街で酒場と売春宿を経営して稼いでいること、などがテーマに沿って対比的に描かれていてます。
 戦後12・3年のころ日本で封切られましたが、当時は日本人の男はもちろん女性でも殆どの人がキャルのお母さんを『悪い女』としか感じなかったでしょう。そしてお父さんを敬虔な信仰を持った善人と、それだけしか感じなかったかもしれません。そうだとすると〈エデンの東〉という作品は殆ど何の意味もない駄作になります。
 あの作品で兄のアロンの婚約者(キャルにも優しく心を通わせる)として出演していたジュリー・ハリスという女優さんが一昨日(2013/08/24)亡くなりました。87歳だったそうです。かなりの偶然に驚きました。年齢を考えるとジェームス・ディーンとは5歳年長ですが欧米の白人にしては若く見える人で、ちょうど釣り合いがとれていました。
 原作者のジョン・スタインペック(ノーベル文学賞受賞)は『怒りの葡萄』でも有名ですがウィキペディアによると米国内での評判は芳しくなかったそうです。…重いテーマは暗くなりがちですから、“明るく自由に、アメリカンドリームに向かって…”という米国人気質には受け入れられなかったのでしょうか。

(2013/08/26 )
  新聞を読んでいましたら興味深い記事を見つけました。例のスポーツ界の体罰指導について…「指導する側もされる側も体罰を容認する傾向がある…」です。その理由について日本人は『自主性に乏しく他人依存体質が強い』というのです。なるほどと思いました。自律的に行動するよりも自分以外の者(指導者)に任せるという姿勢です。
 では上に立つ者はどのような気持ちなのでしょう。社会のあらゆるところで指導的立場の人たちは“非常に強い指導”をしているようです。指導者は自分以外の指導者たちが気になるのでは…。指導者は競争の場でトップに立つことが目標です。…そんな!プロじゃないのに…
 昨日、68回目の終戦記念日が巡ってきました。昔は8/15を『敗戦記念日』と称すべきだという議論もありました。私は“戦後”と同い年です。中学生の頃、まだ“戦後”の雰囲気が人の心に色濃く残っていたかもしれません。(当時は13・4年の人生が自身が実感できる最も長い年月でしたから“戦後”なんて感じませんでした。戦後以外を知らなかったのです。
 
英語を勉強させられて突然『どうして自分は日本に生まれたのだろう?』と考えました。地理的に考えても歴史的に考えても、資源に乏しいことも、英語を勉強しなくてはいけないことも、かなり特殊な国のように思えました。…ときには人間に生まれたことも不思議だと思いました。
 人は自身の親も国も選ぶことができません。物心ついたとき“そこ”に暮らしています。恵まれた優しい親か、資源に恵まれた国か、英語を“勉強”しなくてもいい国か…

(2013/08/16 )
  このところ、山口県周南市の5人殺害と2件の放火事件がたびたび報道されています。酷い犯罪をやってのけた男はもうすぐ高齢者になる63歳です。
 このニュースを見てすぐに連想したのは横溝正史の小説『八つ墓村』でした。どんな“悪人”だろうと思ったりしましたが…。
 ネットでも他のメディアでも報道されていますが、彼があのような重大過ぎる結果を引き起こすまでには、それなりの訳があったようなのです。あくまでネットや報道から知りえたことなので、真実かどうかは? 符が付きますが…。日常的に村八分のようないじめがあったらしいのです。
 彼は集落の中で年齢が若いというだけで田畑の草刈りや農作業をたくさんさせられ自腹で草刈り機を購入し燃料代も自腹でした。草を刈ったあと草刈り機を畔に置いたままにしていたところ、草と一緒に機械に火がつけられ燃やされてしまいました。彼が抗議すると「これ、あんたのだった?…」と嘲笑されたというのです。
 まだ関係が悪くなる前に、ほかの人たちに〈村おこし〉を熱心に提案したそうです。しかし老人ばかりの集落の人たちに大反対された挙句“都会崩れ”呼ばわりされました。それらはおそらく象徴的な出来事なのでしょう。…やってしまったことは余りに重大ですが、たった14人しかいない集落で孤立して苛められれば、どんなに辛い毎日だったかは容易に想像できます。本当に同情に値します。
 結果が重大過ぎるので死刑は免れないでしょうけれど悲惨です。あの集落は犯人を入れて6人減ったのですから残りは8人になります。もはや集落として成立しないでしょう。集落の人たちは本来は大切にすべき一番若い人を悪者にしていじめた結果が、犯人にとっても集落にとっても悲惨な結果をもたらしたのだと認めなければいけないでしょう。

(2013/08/04 )
  先日(13/07/20)浅間山(前掛山)登山をしました。“ハイキング”でなく登山でした。ひどく疲れました。私は登り4時間、下り3時間、計7時間が体力の限界だと知りました。先日は、脚が動かなくなったこともあり9時間以上掛かりました。
 先日の参議院選挙では自民党が圧勝しました。衆・参の捻じれが解消しました。…また昔のように独裁色が濃くなるのではないかと怖くなりました。
 投票率は55.8%とか、有権者の約半分が棄権しました。「自分1人が棄権しても大勢に影響ない」という気持ちはよく分りますが、それはゴミのポイ捨てと同じ感覚です。「自分1人がごみを捨てても大勢に影響ない」…この感じ方には『みんなが同じことをしたらどうなるか』という社会的な思考が抜けています。
 「だれが当選しても同じだ」という感覚は、現在の自分がそれなりに幸福であると宣言しているのと同じです。社会を変えたいという衝動が湧かないのでしょう。……もし棄権した人々が全員投票したと仮定すると、まったく違った結果になったでしょう。
 投票しても、死票になってしまうから…というのも変です。例え死票になっても有権者の意思が為政者に伝わることが大切です。

(2013/07/24 )
  よく降ります。梅雨明けの前の激しい降りかたです。毎年のことですが関東甲信地方が先に梅雨明け、越があとになります。庭の草が伸びます。あと数日で新潟も梅雨明けを迎えると思います。
 先日新聞の記事で尖閣諸島の問題について中国が『棚上げ』を要求したというのがありました。『棚上げ』は領土問題の存在を認めることになりますが現状維持(現状では日本の実効支配)を中国側が認めるわけですから日本にはとても有利だと思うのですが…。日中双方の動き・言い分?・立場を俯瞰すれば『領土問題』が存在しないと考えるは少し苦しいのでは…、我が国としては『棚上げ』を正式に認めるわけにはいかないかも知れませんが、なんとか『名』を譲って『実』を取れないものかと思います。
 中国は『眠れる虎』から『目覚めはじめた巨大な虎』へ変貌しているようです。あの広大な国土と人口ですから仲よくすれば我が国へも大きな富をもたらすでしょうが敵にまわせば怖い国になるでしょう。一方我が国にはどんな外交カードがあるのでしょう。将来を担う若者の数は増えず、しかも一見恵まれた環境のため、きちんとした信条を持っている若者は…と危うく感じるのです。
 ここ数日、パソコンのトラブルで悩まされました。朝パソコンをONしたあと立ち上がるまで酷く時間が掛かるようになりました。電源を交換して安心していたのですが再発しました。筐体のファンも手持ちがあったので交換しました。しかし症状は改善しません。一旦起動してしまうとスリープからの復帰は正常です。いろいろな作業も普通にできます。起動後はメモリが活躍するのでHDDかと…。しかしまだ壊れているとは思えません。(根拠なしですが)
 昨日(7/10)OS再インストールをしました。2週間前にやったばかりですが…。一応、正常になりました。
 なんといっても深い知識がなく手探りですから全然スッキリしません。

(2013/07/12 )
  先日(06/28)玄関の新聞を手に取るといつになくずっしり重く、??と思いました。考えると公務員の夏季ボーナス支給のあとの土曜日でした。月末が週末になったので28日がボーナス日だったのでしょう。
 もうボーナスと縁がなくなって9年目になりました。ボーナスという言葉の響きが懐かしいような寂しいような気持ちになります。しかし考えてみれば今は毎日“遊んで”いても年金がもらえる身分です。現役時代の掛け金のことなど思い出すこともなく“もらえる”と思っているほうが気分的には幸せになることができます。
 ずっしり重い新聞の折り込みチラシには近隣4社ほかの家電量販店のものが目立ちました。どれも似たような内容で特徴があるようにも思えません。不思議に思いました。現在の生活環境で未だ「ボーナスが出たら買いたい」と心待ちにするようなモノがあるのでしょうか?
 今日は最高気温が29度になるとの予報です。真夏はもっと暑くなりますが、今の時期には「今日も暑くなるのか〜」という思いがします。

(2013/07/01 )
 もうとっくに梅雨でフェーン現象の日々は“ひどい空梅雨だ”と思っていましたら、やっと2日前に北陸と新潟が梅雨入りしたと報じられました。ビックリしました。
 2ケ月ほど前からPCの調子が悪くなっていました。数日ごとにブルースクリーンです。その度に電源ボタン長押しで強制終了、再度ON、チェックディスク の繰り返しでした。OSがくたびれたのかと windows の再インストールをしました。調子が戻って?安心していましたら5日まえに、まさかのブルースクリーンです。
…朝PCをONするといつものデスクトップ画面になるまで30分近く掛かるようになりました。PC新調か?と覚悟したのですが、ネット検索で、電源が弱ってきたのかもしれないと思いました。…DELLのスリム型ですから、TFX型の電源を見つけました。今までよりも50W余裕の300Wで、80 PLUS BRONZE 認証品ですがバルク品なので比較的廉く手に入れました。
 初体験の作業で緊張しましたが、難しくはなかったです。唯一静電気を逃すために常に筐体の金属部分に触れながら作業しました。めでたくPCが甦りました。自分で電源を探し交換できたことで、とても満足な気分でした。
 高市早苗さんのニュースが報じられています。「原発で死んだ人はいない…」発言です。こうした本音ポロは誰彼となく繰り返されています。発言内容を云々するのはやめますが、呆れるのは毎回判で押したように支援者とか仲間うち会合での発言だということです。あのような立場ならどんな場でも発言に責任が発生します。立場の自覚が足りないのでしょう。
(2013/06/20 )
  日、妻がツアーから帰ってきて言いました。「…あのね、バスの運転手さんが女の人だったよ…」ちょっと驚きました。
 最近はダンプカーや大型トラックを女性が運転しているのを時折見かけるようになりましたが観光バスの女性ドライバーというのは見たことがありません。しかし以前から女性ができる仕事だと考えていました。
 学生時代のアルバイトで2トンのロングボディの運転をしていた時、荷物の積み下ろしが辛かったのです。そしてふと、ダンプカーは荷物の積み下ろしがないので女性にピッタリの仕事ではないかと思ったのでした。
 運転の技術があれば力は要りません。そう考えると勿論バスの運転手も女性にも男性にもできる仕事です。
 筋肉の力はどうしても男よりも女が弱いという性差があります。しかしその他は男女の違いなどないと思ってきました。ただ最近は少し考えが変わってきました。ものの感じ方には男女の性差があるのかもしれないと思うようになったのです。その差はホルモンなどによる生理的なものなのか?或いは社会の文化によって形作られたものなのか?どちらでしょう。
 …ダンプカーや観光バスの運転手に女性が珍しいのは文化による”思い込み”の結果に違いありません。
…一般的に男性と比べて女性は論理的に突き詰める思考を嫌うというか弱いというか、そんな気はします。でも“猿橋賞”などに象徴されるように女性の科学者もいますし、男性でもものを考えるのが苦手な人もいます。ただ現実に社会全体としては論理的な思考が得意なのは男性の方だと思います。…
 それも社会の文化が幼児期から影響しているのかもしれません。
(2013/06/10 )
   先日の新聞に大きく取り上げられた“大ニュース”には驚きました。80歳の三浦雄一郎さんがヒマラヤへ登頂したという記事です。大勢の人が80歳という年齢に驚いたに違いありません。
 しかし私は違和感を覚えました。市井の名もないクライマーが念願のヒマラヤへ80歳で登頂を果たしたというなら感嘆に値するでしょうが、過去にも複数回ヒマラヤ登頂を果している人なのです。もちろん平均的な“ハイカー”など比較にならないような体力に恵まれ、若い時からトレーニングをしてきた人でしょう。
 何より一億円を超えるお金を遣っての成果であると報じられています。“80歳”と“ヒマラヤ”だけを思えば驚異的ですが市井の80歳の人たちが三浦雄一郎さんに感情移入するのは(自由ですが…)かなりの飛躍だと思うのです。
 このようなニュースを見るといつも思うのですが、世界の有名な登山家へのサポートをするシェルパ族の人たちは登山家の荷物を担ぐなどして登山家の登頂に随伴しているわけですから登頂というだけならシェルパの人たちの方がずっとレベルが上のような気がします。
 同じページに驚嘆するような記事がありました。インドの20代の女性がヒマラヤ登頂を果たしたというのです。
 彼女は過去に列車内で強盗に抵抗、走る列車から突き落とされ、結果的に片方の足を切断するという悲劇を経て、義足でヒマラヤ登頂を果たしたというのです。このニュースは世界中の市井の人々に人生を考えさせるに違いありません。

(2013/05/30 )

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